これまた、Instagramで質問頂きました。
ご質問頂いた方からの許可を頂き、ここで少しお答えさせてください。
人工膝関節を入れた母が、その後でも痛みを訴える。なぜでしょうか?
というご質問。
これは、本当は僕が答えるべきではないのですが・・
絶対に執刀医に確認した方がいいです。
ですが、過去に同じ境遇でいらした患者さんの体験も踏まえて、「かもしれない」程度に聞いてください。
術前と術後の痛みを比較する
その痛みは、術前と同じ部位また種類の痛みですか?
これが重要です。
もしも術前と術後の痛みが全く同じであった場合は痛みの原因は関節では無かった。ということですよね?
だって、関節はすでに人工物です、神経もないので関節が痛むことはありません。別のなにか。ということになります。 筋肉だったのか、神経か? 本当にTKAをする必要があったのか・・?となるわけです。
こんなこと僕ごときがお話する立場ではありませんし、ほとんどこの例はありませんけど。。
そして・・割と多いのがコチラ↓
術前の痛みは消えたけど、別の痛みが出てきた。
という場合、それはもう手術が原因なわけです。手術が悪いのではなく、【手術で切られたもの】が悪さしているのかもしれません。皮膚・筋膜・筋肉・神経・血管あたりでしょうか。
これを我々の業界では【癒着】や【滑走不全】という言葉を使います。
これはお医者さんではなくで、そのあとのリハビリの先生方のお仕事になります。
手術痕はカサブタになって治りますよね。でもその中は割りと複雑なんです・・
うま~く治ってくれないと、皮膚と筋膜の間がうまく動かなかったり、瘢痕化という状態になります。
なので、こうならないように、リハビリでは徹底した指導を行い、リハビリ以外の時間でもベッド上で皮膚の運動などを実施して貰う必要があるのです。
でも、割りとこういった原因で術後に疼痛を訴える人も少なくありません。
我々ももっと勉強しないとですね!
ただ、本当に稀に術後”化膿(感染)”を起こしていることもあります。その場合は明らかに赤く腫れるのでわかりますが、なんにせよ、まずは一度執刀医に確認すべきですね。
それで「筋力不足が原因だ!!運動不足だ!!」とでも言われましたら、ぜひ一度当サロンへお越しください。少しでもお力になれたら嬉しく思います。
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